3月17日のポイント・・・円売りに妙味が出るか、相場がやや落ち着く
- 2023/3/17
- 佐藤りゅうじブログ

シリコンバレー銀行の破綻から、今日で一週間です。その間、シグネチャー・バンクの破綻、クレディ・スイスとファースト・リパブリック・バンクの救済など、わずかの間に金融市場では嵐が吹き荒れました。これが序章なのかは、わかりません。ただ、金融不安に対する、一連の中銀の対応は迅速で的確のように思います。大幅な利上げを実施する副作用について、ある程度は想定しており、その処方箋も考えられていたのかもしれませんね。相場も少し、落ち着きを取り戻したように思います。
実際、為替市場に目を移すと、昨日は円を除けば、大きな動きはありませんでした。ECBの0.50%の利上げをサプライズと見る向きもあったようですが、値動きを見る限りでは、想定内と言ってもいいでしょう。もともと、0.50%の利上げを実施すると述べていました。クレディ・スイスの件で利上げ幅の縮小、もしくは据え置きとの見方が台頭しましたが、理事会前に流動性供給が決定されたことで、ECBとして憂いなく当初の予定通りということでしょう。この流れでいけば、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)も0.25%の利上げの可能性が高そうです。
さて、トレードですが、先ほども述べたように、円のボラティリティは非常に高いのですが、他通貨はそう大きな動きはありません。15日にクレディ・スイスの件で大きく売られたユーロドルもレンジの下限で支持され、昨日はECBでは一時的に動いたものの、一日の値幅としては84pipsしかありません。
こうなってくると、円絡みを中心にトレードを考えるのですが、昨日、一昨日ドル円をみると、突っ込んでも戻ってきますね。NYで戻しており、スワップを考えると、オーバーナイトしたくないのでしょうか。132円台の堅さ、131.50付近が節であることは確認できたので、下攻めの後の反発を狙って買いを考えています。ただ、いまの段階では、戻しても135円がいいところかと思います。買うにしても、できれば132円台半ばくらいで買えればと思っています。
あとは、ユーロが戻すなら、ユーロ円の押し目買いもいいかと考えています。140円付近の下値堅さは見えたので、141円台半ばくらいは試し買いもいいのかと思っています。
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