3月22日のポイント・・・FOMCは0.25%の利上げか、ポイントはドットチャート
- 2023/3/22
- 佐藤りゅうじブログ

注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)がやってきました。米地銀の破綻前は、0.50%の利上げの可能性が高かったのですが、SVBの破綻後は0.25%の利上げ、もしくは、据え置きの見方が強まっています。FED Watch をみると、据え置きが11.4%、0.25%の利上げが88.6%となっています。
昨日、イエレンさんが、「危機拡大なら預金保護の拡大を検討する」と述べたことが効いているようです。今回の金融不安は、リーマンショックのような金融機関の構造的な問題というより、各行の個別の問題(偏った預金者と偏った運用先)です。疑心暗鬼になっている市場を落ち着かせることが出来れば、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを継続できます。
逆にこのタイミングで、据え置きとしてしまうと、FRBが金融不安を強く警戒していると市場にメッセージを与えることとなり、さらに疑心暗鬼の相場が続くかと思います。FRBが利上げを停止するのは、金融不安ではなく、十分にインフレが減速したという旗印が必要です。
市場は、0.25%の利上げを織り込んでいるとなれば、注目はドットチャートになりそうです。ターミナルレートが間近となれば、ドルにとっては、弱材料。成長株が買われて、ゴールドが売られるような展開になると考えています。個人的には、案外タカ派的な内容になるのではと考えています。そうなれば、昨日と同様に、全体的には円売り相場になりそうです。
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