4月13日のポイント・・・クロス円の買いに妙味か
- 2023/4/13
- 佐藤りゅうじブログ

注目の米消費者物価指数が通過しました。市場予想より、やや低い数値となり、ドル売りが進みました。ドル・円は132.74まで突っ込みましたが、終値では133円台を回復しました。一方、ユーロドルは1.1000の攻防となっています。現状、ドルも弱いが、円も弱いです。この流れをみると、クロス円に妙味が出てきたように思います。
ユーロ円は、すでにこれまで上値を抑えてきた145円台を突破し、146円台に入ってきました。ユーロドルもレンジから上放れしつつあり、148円台もあるかなと思っています。ポンド円も上値を試す流れになっており、168円台を目指しているように思います。
出遅れているのがオージー円です。オージーは、これまで対ドル、対欧州通貨で売られており、その影響が出ています。オージー円が90円を取ってくるようだと、クロス円の買いの妙味が一段と高まるとみています。
昨日も述べましたが、中期的に考えると、植田日銀は、4月27-28日の金融政策決定会合では、GWや米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、積極的に動くことはないでしょう。日銀が動くとすれば、早くても6月15-16日の金融政策決定会合になりそうです。
一方、コアインフレ率の低下がいまひとつ進んでいない米国は、5月2-3日のFOMCでもう一回0.25%の利上げが実施されそうです。5月で利上げは停止する可能性は高いですが、利下げには時間が掛かるでしょう。
マーケットが日銀のYCC修正を意識するのは5月下旬あたりからでしょうから、いまから1カ月くらいは、円安に振れやすいかなとみています。ドル・円の140円とか想定していませんが、137円台に乗せるくらいはあってもいいかと思っています。
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