5月12日のポイント・・・焦点が分かりにくい相場
- 2023/5/12
- 佐藤りゅうじブログ

難しい相場が続いてます。4月の米生産者物価指数は、市場予想を下回るインフレ率となり、新規失業保険申請件数は上昇しました。これを受け、市場は景気減速に対する懸念が強まり、円やドルといった安全資産に向かいました。ただ、ドル・円は金利差の影響もあり、133円台では買い拾われ、134円台半ばまで戻しました。前日比では、小反発です。ドル円については、133-138円のレンジと割り切って取引するしかいまはないかとみています。
昨日のように、市場が景気後退リスクを織り込みにいくなら、株式市場は軟調な展開になることが多いです。確かに、昨日のダウ平均株価は下落しましたが、ナスダックは上昇。金利低下の影響でしょうか。でも市場では、債務上限問題が叫ばれているのに、金利が低下していくって???
いつものように、シャンシャンで終わると高をくくっているのでしょうか?
正直に言って、いま何が相場を動かしているのか、分かりにくいなぁと思っています。地銀の問題がもっとも懸念はされているようには感じてはいます。昨日も、この問題で市場が大きく動く場面がありました。
JPモルガン・チェースのダイモンCEOは、銀行株の空売り規制などが必要と述べているようです。最近の地銀株の値動きをみると、そういったことも必要だと思います。別に大きく健全性に問題がなくても、SNSなどで間違った情報が拡散され、取り付け騒ぎが起き、破綻に追い込まれることがあるように、噂だけでも潰れますしね。金融不安を少しでも取り除いてやると、相場も安定してくると思います。
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