5月16日のポイント・・・ユーロ・ドルが下げそうだが
- 2023/5/16
- 佐藤りゅうじブログ

先週、金曜日のNY市場は、強いドル買いとなりましたが、昨日は買いが続きませんでしたね。ただ、ドル・円は金曜日の高値を更新し、136.32前後まで上昇する場面がありました。一方、下値はNY連銀製造業景況感の発表後に135.70付近まで下落しました。今日は、この上値・下値をどちらに抜いてくるかにまずは注目したいです。
昨日まで、3連騰なので、少し押しが入る可能性もありそうです。ただ、ドル・円を10万通貨ショートすると、一日2000円前後のスワップを持っていかれます。なかなか、腰の据わった売りは出にくいでしょう。その意味でも、押せば拾われるとみています。直近の下げでも、133円台後半は買われてました。
さて、個人的にはドル・円より気になっているのが、ユーロ・ドルです。日足をみると、ソーサートップを形成し、これまで支持となっていた1.0900を約1カ月ぶりに下抜いています。週足も先週は比較的実体の長い陰線を付けました。チャート的には、1.07前半くらいまで下げても良さそうにみえます。
ただ、今年のユーロ・ドルは値動き自体が乏しいのが気掛かり。現状、やや戻りを試す展開となっており、1.09台に戻して膠着してしまうと、売り妙味がなくなってしまう可能性もありそうです。なかなか、難しい相場です。動きが続かず、ポジションを持っても無駄に時間がだけが過ぎることも結構あります。悩ましいです。
なお、今日は日本時間の21時30分に4月の米小売売上高が発表されます。市場予想は、前月比0.8%増、変動の大きい自動車を除いたコア指数は同0.4%増となっています。3カ月ぶりにプラス予想です。4月の消費者信頼感指数をみると、9カ月ぶりの低水準でした。また、期待指数をみても、住宅や自動車、家電製品、旅行などの購入計画はいずれも後退しています。4月の米小売売上高が、ネガティブサプライズとなれば、昨日のドル売りが加速する可能性もあります。今夜の米小売売上高には、注意しておいた方が良さそうです。
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