5月19日のポイント・・・ドル円、NY時間に買われるか注目
- 2023/5/19
- 佐藤りゅうじブログ

ドル円の上昇が止まりませんね。昨日は、昨年12月から上値が抑えられていた138円前後をしっかりと上抜き、138.75まで一時水準を引き上げました。138円をしっかりと上抜いたことにより、次は節目の140円、そして昨年11月21日の高値142.25円が視野に入ってきました。142円には時間が掛かりそうですが、いまのところ、133-137円台のレンジが切り上がった状況ですので、142円台というのも頭の片隅には入れておいてもよさそうです。
とは言え、昨日まで6日連続高となっており、21日移動平均線とのかい離率も2.5%前後まで広がり、過熱感があるのは否めません。今週のように相場が一方通行になる時は、一日の値動きに同じようなリズムが見られることがあります。
今週の月曜日から値動きをみると、東京の午前中は売り、東京午後あたりから徐々に買い、欧州序盤も買い、欧州中盤にやや軟化し、NYの8時30分(東京時間の21時30分)あたりから強く買われて、NY中盤は少しダレて、終盤はスワップ狙って再度買われて、その日の高値圏で引ける。5分足をみると、このような傾向がみられます。
この中で個人的にもっとも注目しているのが、いまのドル円の上昇をけん引しているNY市場の動きです。今回のドル円相場で、もっとも上げ幅が大きい時間帯はNY時間です。NY時間に崩れるようなことがあると、リズムに変化が出て、いまの連日上値を試すような動きは一服する可能性がありそうです。特に21時30分近辺は、経済指標の発表がなくても、「せーのっ」って感じで買いが入ってくることもあるので注目しています。
昨日の相場をみていると、値ごろからの売りが出ており、これが次の上昇のエネルギーになっているように見えます。時間足で大陽線などを付ければ、上げも止まりそうですが、値ごろ売りを飲み込みながら、ダラダラと上げる相場は、案外、息が長い相場になるかもしれませんね。仮に今日、反落となっても、大きく水準を引き下げるような動きでなければ、来週も買い優勢の展開になるとみています。
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