6月6日のポイント・・・指標に振らされる
- 2023/6/6
- 佐藤りゅうじブログ

昨日の相場は、またもや指標一発で反転となりました。ドル・円は、2日の雇用統計を受けて、140円台に上昇していましたが、139円台前半まで押し戻されました。NY中盤には、139.82前後まで戻しましたが、140円台は回復出来ずでした。現状は、139円台前半~半ばで、少ししらけた値動きになっています。目先、6月1日の安値138.45付近を試す可能性もあるかなと思っています。
ところで、最近の米国の経済指標ですが、玉石混交と言った感じですね。先日の米雇用統計も、失業率が3.7%に上昇した一方で、非農業部門雇用者数は33.9万人増でした。ただ、この二つの経済指標は、失業率が家計調査、非農業部門雇用者数は事業所調査なので、違いが出てくる可能性はあります。
家計調査では、自営業者も調査対象になりますが、非農業部門雇用者数ではなりません。仮に米国の景気が減速しているのなら、その影響を最初に受ける可能性が高いのが自営業者なので、失業率が上昇した背景には、このあたりが影響しているのかもしれません。
昨日発表されたISM非製造業景況感は、あくまで担当者の所見です。担当者の心情なども少なからず影響しているでしょうから、数字が景気の現況をどの程映しているのか、疑問が残るところではあります。少しやりにくい相場になってきましたね。ドル・円は中期での上昇トレンドは維持しているとみているので、基本、押し目を拾っていくつもりです。
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