6月9日のポイント・・・今週はサプライズばかり、来週はイベント目白押し
- 2023/6/9
- 佐藤りゅうじブログ

今週も終わりますね。今週は、ISM非製造業景況感が予想外の下落、RBAとBOCの利上げ、そして昨日は新規失業保険申請件数が2021年10月以来の高水準に増加するなどサプライズの連続でした。
指標一発で相場が動き、取引しづらかったです。ただ、質が悪いなぁと思ったのは、指標で大きく動いても、そこの動きが継続しないことです。数時間、もしくは翌日には元の木阿弥となっています。唯一、トレンドが継続しているのは豪ドル・ドルくらいです。ドル・円は下値が1日の安値138.45、上値は140円付近が徐々に節になってきており、レンジ相場となってきました。まぁ、来週がイベント満載なので、慎重な向きが多かったせいもあるのでしょう。
さて、今日は特に重要な経済指標の発表はありません。来週は米CPI、米PPI、FOMC、ECB理事会、米小売売上高、日銀金融政策決定会合とイベント目白押しです。このため、今夜は大きな値動きにはなりにくそうです。取引をする場合も、前のめりになるような場面ではないでしょう。来週に備えましょう。
ところで、株式市場は盛り上がってますね。日本株はもちろんなのですが、米株も活況になってきたようです。米機関投資家のリスク選好度を示すNAAIM指数は、直近の数値(6月7日の引け後集計)が90.07となり、前四半期の平均63.74を大きく上回ってきました。また、CNNが発表しているFear & Greed Index(恐怖&強欲指数)は6月8日の時点で76と「非常に強欲」な水準に入っています。
これだけ片寄りがみられると、来週、米物価関連の指数が、市場予想を上回るインフレ率を示すようなら、相場が一気に冷やされる可能性もあるかなと思っています。株安ならドル円は円高方向に動くでしょうから、中長期での取引を考えるなら、来週は安値で拾えるチャンスがあるかもしれませんね。
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