6月14日のポイント・・・ドル円の下放れに注意、FOMCはドットチャートが焦点か
- 2023/6/14
- 佐藤りゅうじブログ

今日は米連邦公開市場委員会(FOMC)です。昨日発表された5月の米消費者物価指数(CPI)は、ほぼ市場予想通りでした。総合はインフレ率の低下、コアは低下のスピードがやや落ちてきた印象です。総合の低下は、ガソリン価格下落の影響です。コアが下げ渋りみせているのをみると、インフレ退治に難しさが伺えるます。
そのCPIを踏まえてのFOMCですが、市場予想では据え置きとなっています。昨日のCPI自体はややドル売り材料でした。ドル・円は、昨日、米消費者物価指数発表後、139.01まで突っ込んでから140円台を回復しています。クロス円もポンド円主導で円安が進んでいます。この値動きをみると、円売りのポジションがかなり溜まっているように感じます。
FOMCの声明文、ドットチャート、パウエルFRB議長の記者会見が予想以上のハト派色だった場合、ポジション調整からの円買い進む可能性もありそうです。ドル・円は、現状、138円台半ば~141円前後のレンジ相場が続いています。レンジから下放れとなれば、136円台くらいはありそうです。中長期で取引をするなら、そこは押し目買いでいいのですが、短期トレードの場合は注意が必要でしょう。
個人的には押し目買いを考えていますが、141円超えなら昨年11月21日の高値142.25や昨年11月11日の高値142.48を試すとみて、まずは付いて行こうと思っています。
一方、米株市場は据え置きを織り込んでなお、上昇しています。CNNが発表しているFear & Greed Index(恐怖&強欲指数) ついに80(75以上は非常に強欲)まで上昇しました。 今年2月1日には82を付け、S&P500は2月2日から調整安に入っているので、警報発令といったところでしょうか。強い相場は買えないと言いますが、さすがにここからは、買いにくいです。米株の買いポジションのウェイトが大きいなら、FOMCの結果に関係なくそろそろヘッジを掛けてもよさそうです。
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