6月15日のポイント・・・ドル円は142円台を目指す
- 2023/6/15
- 佐藤りゅうじブログ

ドル・円が5月30日に付けた年初来高値140.93を上抜き、141円台に乗せてきました。昨年11月23日以来の高値です。これで、昨年11月21日の高値142.25や昨年11月11日の高値142.48がターゲットになってきそうです。
CFTC建玉明細をみると、円ショートが膨らんでいることが想像され、ここから買っていくのは怖いですが、年初来高値更新なので、「初押しは買い」かと考えています。
昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で公表されドットチャートでは、今年あと2回の利上げが想定されていることが示され、また、利下げについては、「2年ほど先」になる可能性が高いとの認識を示しました。この見通しなら、日米の金利差は拡大するうえ、円売りなら、しばらく高いスワップが続くということになります。ドル・円は買われやすい状況が続きます。
目先のポイントは、明日の日銀金融政策決定会合です。一部では、YCCの変動幅拡大の見方もあるようです。ただ、いまの好調な日本株に水を差したくないでしょうし、円安が進んでいると言っても、昨年のような勢いはありません。円安対策としての変動幅を拡大するなら、このタイミングではないでしょう。
日銀は、6月から電気料金が上昇することなどから、7月や10月の「展望レポート」でCPIの見通しを上方修正することになるでしょう。YCCの変動幅の拡大、最終的に撤廃する方向であることには間違いないでしょうから、CPI見通しの上方修正を地ならしとして、YCCの変動幅を拡大するのが、順番でしょう。そう考えると、YCCの変動幅拡大は、早くても7月27-28日となります。それまで右往左往するでしょうが、中長期の上昇トレンドは維持されるかと思っています。
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