今週は米消費者物価指数発表から始まり、FOMC、ECB理事会、日銀金融政策決定会合などイベント満載の一週間でした。終わってみれば、ドルが弱く、そして、円が一段と弱くなりました。

ドル円は、日銀がYCCの修正が示唆されるとの思惑があったため、値動きが荒くなりました。木曜日は141.50まで上昇後に140円台前半まで下落し、金曜日の東京序盤には139.85まで水準を引き下げました。しかし、日銀が現状維持となると、今度は買いが先行し、NY終盤に141.92の高値を付けました。木曜日に年初来高値で出現した上影陽線（下落示唆）を金曜日の大陽線がなぎ倒すというシビれる
相場でした。

来週のドル円は、昨年11月21日の高値142.25や昨年11月11日の高値142.48を試しそうです。ただ、今週木曜日をみるとわかりますが、買い方は少しおっかなびっくり買っている向きもあります。何かあれば、手仕舞いも早いです。そして、相場が落ち着いたらまた買い直すといった状況になりそうです。

さて、来週ですが、中国、スイス、英国の政策金利発表、パウエルFRB議長の議会証言、各国PMIなどが控えています。中国が利上げに動くと、それを好感し日本株も上昇しそうです。日本株が上がれば、外国人投資家はヘッジの円売りをするでしょうから、円売りが加速という可能性もありそうです。

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6月18日からの一週間の主な政治経済イベント

—【19日】—————————————————————
英ライトムーブ住宅価格（6月）
トルコ消費者信頼感指数（6月）
香港失業率（5月）
レーン欧州中銀（ECB）専務理事（チーフエコノミスト） 講演
カナダ鉱工業製品価格（5月）
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁 講演
デギンドス欧州中銀（ECB）副総裁 講演

休場：米

—【20日】—————————————————————
日本鉱工業生産指数（4月）
中国ローンプライムレート（LPR)
豪中銀（RBA）理事会議事録（6月6日会合分）
独生産者物価指数（5月）
レーン・フィンランド中銀総裁 講演
ミュラー・エストニア中銀総裁 講演
ブイチッチ・クロアチア中銀総裁 講演
ブラード米セントルイス地区連銀総裁 講演
ユーロ圏経常収支（4月）
香港消費者物価指数（5月）
米住宅着工・許可件数（5月）
シムカス・リトアニア中銀総裁 講演
ウィリアムズ米ニューヨーク地区連銀総裁 講演
デギンドス欧州中銀（ECB）副総裁 講演

—【21日】—————————————————————
金融政策決定会合議事要旨（4月27・28日分）
豪ウェストパック先行指数（5月）
英消費者物価指数（5月）
英小売物価指数（5月）
英生産者物価指数（5月）
トルコ設備稼働率（6月）
南ア消費者物価指数（5月）
香港経常収支（1Q）
米ＭＢＡ住宅ローン申請指数
カナダ小売売上高（4月）
パウエルFRB議長、下院金融委員会で議会証言
グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演

—【22日】—————————————————————
ＮＺ貿易収支（5月）
スイス政策金利
ウォラーFRB理事、講演
英政策金利
英金融政策委員会（ＭＰＣ）議事録
トルコ政策金利
米経常収支（1Q）
米新規失業保険申請件数
ボウマン米連邦準備理事会（FRB）理事 講演
パウエルFRB議長、上院銀行委員会で議会証言
メスター米クリーブランド地区連銀総裁 講演
ユーロ圏消費者信頼感速報値（6月）
米中古住宅販売件数（5月）
米景気先行指数（5月）
デギンドス欧州中銀（ECB）副総裁 講演
バーキン米リッチモンド地区連銀総裁 講演

休場：中・香港

—【23日】—————————————————————
日本消費者物価指数（5月）
英小売売上高（5月）
トルコ貿易収支（5月）
仏ＰＭＩ速報値（6月）
独ＰＭＩ速報値（6月）
ユーロ圏ＰＭＩ速報値（6月）
英ＰＭＩ速報値（6月）
ブラード米セントルイス地区連銀総裁 講演
ブイチッチ・クロアチア中銀総裁 講演
パブロ・エルナンデス・デコス・スペイン中銀総裁 講演
パネッタ欧州中銀（ECB）専務理事 講演
米ＰＭＩ速報値（6月）

休場：中

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