6月28日のポイント・・・介入は買い場?ドル円145円に迫る
- 2023/6/28
- 佐藤りゅうじブログ

ドル円が144円台前半まで上昇してきました。節目の145円が視野に入っています。145円台は、昨年9月22日に24年ぶりの円買い介入を実施した水準です。市場では、介入の話も聞かれるようになってきました。
昨年、3回、総額は9.2兆円の円買い介入が実施されました。介入当日、ドル円は、平均すると5円前後の円高に振れました。ただ、その日のドル円のNYクローズは、安値から1.50~2円前後戻しています。介入による急激な円高が落ち着けば、そこは買い場になりそうです。
この背景には、いまの日米の金利差が影響しているでしょう。ドル円を1万通貨ロングすると、一日200円以上のスワップがもらえます。年にすれば、7万円以上です。いまの金利差が続く限り、買った値位置から7円以上の円高に振れなければ、1年後はプラスになっているという計算になります。
日銀が利上げに動くには、まだ時間が掛かるでしょう。そして、米連邦準備制度理事会(FRB)は再び利上げに舵を切りつつあります。日米の金利差はさらに拡大する可能性があります。介入等で急落したところは買い場と考えてよさそうです。
なお、円売りに注意しなければならないのは、米国の経済指標が悪化した時や物価の下落がみられたケース。日本の場合なら、まずはYCCの修正です。日米の金利差が縮小するような状況となれば、円買いが進む可能性が高まります。ただ、そういった構図が恒常的になるには、まだまだ時間が掛かりそうです。
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