6月29日のポイント・・・145円が迫る、介入なら買いか
- 2023/6/29
- 佐藤りゅうじブログ

ドル円が144円台半ばまで上昇してきました。先週あたりから口先介入も活発になってきました。市場では、昨年9月22日に24年ぶりの円買い介入が実施された145円台に迫っていることから、介入懸念も強まっています。
昨年の介入をみると、当時の黒田日銀総裁記者会見後、ドル円が急伸した場面、NY時間、そして月曜の朝方など、以前と違い絶妙なタイミングと水準で実施されています。そういう意味では、明日のPCEコアデフレータの数値が市場予想を上回り、ドル買いが進み、ドル円が145円台にしっかりのせてきた際などは注意が必要かと思います。または、金曜日にドル円が大陽線を付け、迎えた月曜日の朝方の商いが薄いタイミングなどもアリでしょう。
昨年は、介入が実施されると、一時的に5円前後の円高に振れていました。ただ、その日のうちに1~2円前後は戻しています。また、介入で相場の展開が変わるわけではありません。昨年の相場が大きく変わったのは、米消費者物価指数が市場予想を下回った時など、ファンダメンタルズに変化が出た時です。
昨日のECBフォーラムでのパネルディスカッションを聞いても、欧米と日本の金融政策の差は明らかです。日銀が動くとしても、植田日銀総裁の話を聞く限りでは、早くても年末くらいからでしょう。その意味では、介入は買い場と考えて良さそうです。
「FOREX NOTE 2023 為替手帳」 好評発売中!
ご購入はここをクリック!