7月19日のポイント･･･植田総裁発言で回復、ドル円は140円台回復が視野に入る

ようやくドル円が139円台にしっかりと乗せ、戻りを試す展開になってきました。昨夜、植田日銀総裁の「持続的・安定的な物価2％達成にはまだ距離があると認識している」との発言で、流れが一転しました。それまでは、戻りが鈍く、戻っても叩かれいましたが、今日にも、140円台回復がありそうです。

直近の円高は、海外勢が、次回7月27－28日の日銀金融政策決定会合でYCCの変動幅が拡大されるとの思惑を強めたことが挙げられます。報道もそういったものが増えています。6月調査の日銀短観を見た時、私自身もYCCの変動幅を拡大させる可能性も出てきたなぁと思いました。

ただ、日銀の機動性や植田総裁がハト派的な政策をこれまでとってきたこと考えると、なかなか難しそうです。また、別に株価は気にしていないかもしれませんが、このところ米国株がスイスイと水準を引き上げているのに対し、変動幅の変更を気にし出した日本株はもたつきをみせています。

この動きをみると、実際にYCCの変動幅を修正、将来の利上げなど、タイミングを間違えるとえらいことになりそうです。まぁ、日銀は、過去にも総量規制や利上げで痛い目を見ているので、少しくらい景気が回復したからといって、軽快に動くことはできないのではないでしょうか。もうしばらくは、株高、円安が続くとみています。

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