7月26日のポイント・・・FOMCは声明・会見に注目、ドルは売られるか
- 2023/7/26
- 佐藤りゅうじブログ

いよいよ今日から、米、欧、日の金融政策が発表されます。今日は、第一弾の米連邦公開市場委員会(FOMC)です。すでにマーケットは、0.25%の利上げは織り込み済みです。FEDウォッチをみても、0.25%の利上げの確率が98.9%となっています。
ポイントは、声明文とパウエルFRB議長の記者会見です。今月12日発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇となり、5月の4.0%から鈍化し、2021年3月以来約2年ぶりの小幅な伸びとなりました。雇用の悪化を介せず、物価が低下しており、いい兆候に見えます。ただ、今回の物価の低下には、ガソリン価格の低下が大きく寄与しています。
このため、パウエルFRB議長は、引き続き、インフレとの戦いに手綱を緩めることはなく、政策金利はしばらく高水準で維持、状況次第では、一段の引き締めの可能性があることを示唆しそうです。1970年代から80年代のインフレ時も、一旦、手綱を緩めたことから、インフレが再加速しています。
前回会合(6月13-14日)で公表されたドットチャート(中央値)をみると、2023年末の政策金利は5.6%と3月公表から0.5%(0.25%の利上げを2回分)引き上げられています。パウエルFRB議長としては、マーケットが利上げは多くてもあと1回との楽観的な見方を強めることは避けたいでしょう。その意味でも、比較的強い言葉でインフレとの対峙は続くとのメッセージを出しそうです。
気になる為替市場の反応ですが、先週からドルの修正高になっているのをみると、ドル売りになりやすいように感じています。ただ、ドル円は円も弱いので、クロス円が上昇するようなら、ドル円は案外しっかりとなるかもしれませんね。ただ、個人的にはスクエアでFOMCに臨もうと思っています。
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