7月28日のポイント・・・YCC修正、ただ落ち着けば再び円売りか
- 2023/7/28
- 佐藤りゅうじブログ

日銀、動きましたね。「金利操作を修正 長期金利0.5%超え容認」とヘッドライトが出た時は、なぜか141.32付近までの円安に行きましたが、その後、138.07まで急落と大きく動きました。欧州時間には、140円台を回復し、値動き荒いですね。
今回の日銀金融政策決定会合の決定ですが、1.0%の位置づけが分かりにくいですね。会見では、もしもの備え、念のための上限ということのようですね。実際、1.00%まではだいぶあります。すぐに1.0%には到達しないでしょう。目先は、0.75%くらいまでかと思います。ただ、相場ですから、1.0%は守ると言えば、それを試したい向きもいるでしょうか、いずれ、1.00%に接近すると思いますけどね。
投資面から考えると、債券市場の正常化の第一歩に繋がるので、銀行株は買いでしょう。利ザヤが取れるようになるのは、大きいです。為替は、このことで日米の金利差が急速に縮小するということもないでしょうから、中長期で考えるなら、ドル円は押し目買いでみています。
なお、いますぐどうこうという話ではないですが、米株の上値も重くなってきそうです。昨夜、日経電子版がYCC修正の報道を流した際、米株が急落しました。いま、主要国の多くが政策金利を引き上げている中、日銀だけが蛇口いっぱい広げて、マネーを世界中に供給していました。この流れに変化が出てきたということです。日銀が利上げでもするようなら、大きな影響が出そうです。ただ、その前に、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに舵を切る可能性もありでしょう。
そう言えば、植田さんの会見を聞いていて思ったのですが、米経済をあまり強いとは思っていないようですね。興味深いです。
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