8月16日のポイント・・・ドル強い、146円が目前だが値幅は小さい
- 2023/8/16
- 佐藤りゅうじブログ

ドルが強いですね。ドル・円は8月7日から6連騰、昨日は145円割れて、流れが変わるかと思ったのですが、同水準は維持されました。ただ、それでも日足は十字線でした。今日、昨日の高値を取れなければ、さすがに調整となると思っていましたが、欧州から買いが先行し、NYでは145.93と前日の高値を更新してきました。146円台に特に目立った抵抗線はないです。こうなってくると、日銀がどこで動くか、市場は試しそうです。
最近のドル円の値動きをみると、米債の動きに連動しており、別に円が狙われているわけではありません。このため介入の理由が見つからないのが、現状です。円安のスピードが早すぎると言えないでしょう。先週金曜日の値幅が60銭、今週月曜は92銭、昨日が66銭です。まぁ、上昇をしているので、「投機的な動きが云々」と適当な理由付けてするのでしょうね。そんなんでは、相場が大きく変わるとは思いませんけどね。
一方、ドルインデックスをみると、周期的には、そろそろドル売り局面に入ってくるかと思っています。ただ、対ドルで軸となって買われる通貨があるか言えば、なかなか見つからないのも事実です。
今日、オアNZ準備銀行(RBNZ)総裁がニュージーランドの経済状況について「短期的には経済活動とインフレ率が予想ほど減速しないリスクがある」と述べていましたが、これは米国も同じ。徐々にインフレ率の低下が鈍化していますが、雇用は好調です。米国はしばらく、高い金利水準の維持、もしくは利上げの可能性が高そうです。
そうなると、一時的にドルが売られても、それはテクニカル的な調整であり、比較的短い周期で再びドル買いになる可能性もありそうです。ドル・円について言えば、スワップが大きいので、ショートで積極的に取りにいくよりは、押し目を待って拾っていきたいと考えています。
「FOREX NOTE 2023 為替手帳」 好評発売中!
ご購入はここをクリック!