9月6日のポイント・・・ドル円が年初来高値を更新、為替介入はまだ先か
- 2023/9/6
- 佐藤りゅうじブログ

昨日、ドル・円が147.80まで上昇し、8月29日に付けた年初来高値147.37を更新し、今日の東京時間には147.82まで水準を引き上げる場面がありました。市場では、介入警戒感が広がっているようです。
ただ、円が積極的に売られているというほどでもなく、介入はまだ先のように思います。神田財務官は「投機的な行動、あるいはファンダメンタルズで説明できないような動きが見られており、高い緊張感を持って注視している」と述べたそうですが、金利差を考えれば、ファンダメンタルズに沿った動きです。それを分かっていてのこの発言は、介入が出来ないから、せめて口先介入でもといったところかと思っています。
さて、ここからですが、昨日のNY時間の値動きをみると、おっかなびっくり買っている印象でした。今朝の神田財務官の発言で下落したのをみても、前のめりになって買っている感じはしません。極端なポジションの偏りはまだなさそうです。適度な押しを入れながら、上昇を続けるイメージを持っています。150円くらいは十分にあるとみています。
また、介入の時期ですが、9月は半期末です。日本の輸出企業にとっては、この円安が決算の支援材料になります。その点から考えても、介入があるとしても、10月に入ってからと考えています。一日に2-3円もドル円が急騰するようなら、話が変わってくるのですが、いまのように適度な押しがあり、動いても1円50銭程度なら、なかなか介入は難しいでしょう。
「FOREX NOTE 2023 為替手帳」 好評発売中!
ご購入はここをクリック!