10月25日のポイント・・・ドル売りも一日天下
- 2023/10/25
- 佐藤りゅうじブログ

ドル売りも一日天下でした。昨日、ユーロドルが1.0700を取れなかったことで勝負があったともいます。米債金利の上昇は、一服となっていますが、今週発表される7-9月期の米GDP速報値では、4%台の成長が見込まれています。米10年債の5%台は買いも出てくるでしょうか、米債金利の先高観は、なかなか後退しないでしょう。ただ、経済成長率より金利が高いのは、株式市場にとっては、弱材料です。
いまの債券の売り手は、投機筋も多いですが、中国の売りも多いようです。18日発表の米財務省のデータをみると、中国は8月に過去4年間で最大となる米債と米株の売却をしており、総額212億ドルになります。市場では、中国当局が下落する人民元を防衛の資金を確保するために売却したとの見方です。もちろん、米債金利がなかなか下げないのは、投機的な米債売りもあるでしょうが、買い戻しを伴わない売り切りというのは、相場には効いてきます。
中国サイドからみれば、ドル建ての資産を持つこと自体が、いまの米中関係ではリスクです。売却を進めるのも理にかなっていると思います。そのように考えると、中国が一段と米債の売りに動く可能性はあり、金利上昇からドル買いは、まだ続きそうです。また投資という面で考えれば、金利高でも買われているゴールドには、上値余地があり、押し目は拾っておきたいと思います。