11月15日のポイント・・・クロス円ロングの妙味が続く
- 2023/11/15
- 佐藤りゅうじブログ

昨夜の米CPIで相場がようやくおめざめとなりました。米CPIの数字自体は、市場予想をわずかに下回った程度ですが、最近のインフレ率の低下、特に家賃の伸びの鈍化をみると、利上げ局面は終わった可能性が高そうです。
利上げの終了の観測を受けて、昨日は利下げへの思惑が高まり、米株は上昇し、米債金利は低下しました。そして、為替市場では、ドル売りとなっています。ドル・円も151円台後半から150円台前半まで下落しました。
ただ、これでドル・円の上昇が終わったかと言えば、必ずしもそうではないでしょう。依然として金利差は大きいですし、貿易・サービス収支の流れをみても、大きなトレンドは、まだ円安調だとみています。
トレードに関して言えば、先々週、ラジオでも述べましたが、ドル・円より、ユーロ円など、クロス円のロングに妙味がありそうです。主要通貨が対ドルで反発する中、ドル円も下落するでしょうが、金利差などから、下げ幅は限られるでしょう。結果として、クロス円の上昇が続きそうです。ユーロ円は、現在、7日連続で年初来高値更新中ですので、ちょっと過熱感がありますが、押し目は拾いたいところです。
なお、ドル・円は、148円を割れないなら、買いでいいかと思っています。
FOREX NOTE 2024 為替手帳 好評発売中