<雑感>本当のショックは時を経て浮かびあがる
- 2016/7/6
- 佐藤りゅうじブログ

マーケットをみていて、気になったことが2点あるので、少し述べたみたい。
株式市場なのだが、きのうの欧州序盤に、DAXやCACがマイナスサイドに沈む中、FT100がプラスサイドに振れたことや、BREXIT前の水準に戻している等の話が出ており、もう嵐は去ったとの見方があった。
ただ、それはポンドがこれだけ暴落すれば、英国の輸出産業はそれだけで為替差益が出ているという話であって、円安で株高の日本のパターンと同じだ。決して、マーケットに安心感等があるといった話ではない。
もう一点は、同じくFT100がBREXITより値位置が高かったことについてだが、これはもっと早く書いておくべきだったと反省しているのだが、リーマンショックの時も、今回のFT100とに同じような値動きだった。
リーマンブラザーズが破たんした2008年9月15日のダウの終値が10,918ドル、その後、18日には10,459ドルまで下落したが、破たんからちょうど一週間後の9月22日の終値は11,016ドル、15日の終値を上回って引けたのだ。その後は、ご承知の通り、2009年3月6日に6470ドルまで下落する。
つまり、ショックが発生したときは、パニック的に売られるが、短期筋の買い戻しもあり、戻り場面がある。ショックがジワジワと世の中に波及し、本当の姿をみせるまでには、タイムラグが発生することが多いのだ。このことには、注意しておいた方がいい。戻ってきたので、うっかり、大した危機ではないなぁ~と思って買ったら、えらいことになる。これは、株だけでなく、為替も同じだ。大きなショックが起こったあとは、気を付けて欲しい。
なお、BREXITについては、予め想定はできので、本質的にはリーマンショックとは違う。ただ、これが導火線となって、大きなショックが来る可能性は十分にあるとみます。
”大相場の予感” 荒れる2016年相場は、この一冊でリスク管理!
「FOREX NOTE 2016 為替手帳」
好評発売中!
ご購入はこちらから↓↓↓
FOREX NOTE 2016 為替手帳