☆円、買い方に余力あり=CFTC建玉明細(16/07/29)
- 2016/7/31
- 佐藤りゅうじブログ

7月24日の週のドル・円は、FOMC、日銀金融政策決定会合とビッグイベントが続き、最後は、米GDPが事前予想を下回ったことで、ドル売り相場となり、ドル・円は101円台後半に一時沈んだ。
日本時間30日早朝に発表されたCFCT建玉明細は、26日時点の数字であり、これらのイベントを反映していない。市場の気迷い感がみてとれる内容だ。
7月29日に米商品先物取引委員会(CFTC)から発表された建玉明細報告(7月26日現在)によると、シカゴ・円における大口投機家のポジションは、3万4958枚の買い越しとなり、5月31日の1万4837枚以来の買い越しとなった。前週の3万9353枚の買い越しから、4395枚の減少となった。
詳細をみると、グロスの買いが前回の7万9864枚から7万4074枚と5790枚も減少した一方、グロスの売りは4万0511枚から3万9116枚とこちらもに1395枚減少している。7月21日のBBCでの黒田発言で、売り方は徹底を始めたのだろう。買い方は、26日時点では、まだ攻勢に出てきてはいないことが分かる。おそらく、来週は、買い玉を大きく増えていそうだが、先週は29日に大きく動いたが、その日以外は、いまひとつ大きな動きとはならなかった。その意味では、買い余力はまだまだりそうだ。
詳細なCFTC建玉明細は、こちらかご確認ください。→CFTC建玉明細の推移
・CTFC建玉明細とは
米商品先物取引委員会(CFTC)が、毎週金曜日に、米国の先物市場の建玉明細報告を発表します。同報告書で注目されのは、大口投資家(ヘッジファンドや金融機関などの投機的ポジション、ただし大口のヘッジファンドはあまり使わない)のネットポジションです。グロスの買いからグロスの売りを差し引いたものが、プラスなら買い越し、マイナスなら売り越しとなります。それにより、市場の大きな影響力を持つ大口投資家がどのようなスタンスであるのか知ることができます。また、買い越し過大になれば下落、売り越しが過大になれば相場上昇の可能性が高まっていると考えられます。
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