- Home
- 堀内昭利 本日の注目点
- 堀内昭利-本日の注目点(8月12日)
堀内昭利-本日の注目点(8月12日)
- 2020/8/13
- 堀内昭利 本日の注目点

金が1863まで突っ込んだのには驚いた。反転も強い。皆の目は為替でなく、金相場のようである。ドルの弱さが継続しているのだが、円の弱さはさらに上回るもので、見るに忍びないようなザマである。NYの為替はまだおとなしい。(8月12日夜中)
「漂巽紀畧ひょうそんきりゃく」全現代語訳。ジョン・万次郎述。河田小龍記。谷村鯛夢訳。北代淳二監修。講談社。ジョン万次郎に関する著作は多い。特に直木賞の井伏鱒二著が有名なようである。この本は、全ての大元になったもの。ジョン万次郎15歳の時に、計5人で漁に出て、漂流して鳥島に着く。そこでアメリカ捕鯨船に救われる。1人死んで、4人のその後のストーリーが展開していく。最初はオアフ島。万次郎は日本初の留学生、アメリカに最初に行った日本人となっている。彼らの長年の苦労に思いをはせる。何度か日本近海に来ているのだが、鎖国で帰国できないなど、波乱万丈。当時のアメリカ人やハワイ人たちが親切だったのが救いか。今のアメリカ人とはあまりに違うので驚く。人を助けることなど当然と言う感じ。帰国後の万次郎の活躍は知られているが、英語のほうが堪能で、日本語はまともに教育も受けていないのでチャンポンだったようだ。帰国後、しばらくしてペリー黒船が到来するのだが、当時アメリカの事を知るために日本人は万次郎の記述や書などを参考に学んだようだ。わかりやすい訳本で、まさに感動的著作。座布団5枚。