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- 堀内昭利-本日の注目点(4月5日)
堀内昭利-本日の注目点(4月5日)
- 2021/4/6
- 堀内昭利 本日の注目点

NYが来てから、ドル安、円安になっている。いつも見る風景だ。ポンドが一人気を吐いているが、さほど活発でもない。相変わらず、金利金利とうるさい。株式は堅調。明日から、総員揃い踏みの相場が再開される。(4月5日22時過ぎ)
「洲崎球場のポール際」森田創著。講談社。いや~~面白かった。明治から始まった日本の野球は、現在の高校野球、現在の六大学野球、都市対抗野球とアマチュア野球が主体で、長いこと、プロ野球が存在しなかった。そのプロ野球が始まったころの話。昭和11年頃。職業野球と呼ばれ、卑下されていた。東陽町、木場の辺りに洲崎というところがあり、赤線地帯であった。東京湾に面したその地に洲崎球場が完成。ひどいもので、水はけが悪く、3塁ゴロは、途中で止まってしまうし、外野席にはカニが歩き、満潮の時は、水没で試合中止とか驚き。ここと、上井草球場が東京だったが、その後、後楽園が完成し、洲崎球場は姿を消す。伝説の大投手沢村栄治の話が、よく出てくる。高3で日米野球に投げて、8回5安打1失点の好投をして、一躍有名になる。数々の記録を出し、ノーヒットノーランは3度とか、防御率は、0点台という事で凄まじい。今でもいったい何キロ出ていたのかという検証すらあるようだ。左足を大きく上げる独特のスタイル。右手首を曲げると右腕についたという。やってみたが、信じられない。真似して、左足あげたら、足がつってしまった。伝統の巨人阪神戦は、この当時から始まった。日本にプロ野球を作った人たちに敬意をあらわしたい。そして、沢村を始めとして、多くの有能な若い選手たちは、日中戦争から続々と兵隊にされて、そして命を落とした。恨むべき戦争。当時のヤジがとても面白く、吹き出す事が多かった。あとがきで、洲崎球場の記録が一切なくなっており、著者の大変な苦労の上で完成した本だと知り、著者にも敬意。全野球ファンが読むべき本、読むと楽しい本、読むとためになる本、座布団500枚あげたい気分。
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