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堀内昭利-本日の注目点(11月15日)
- 2022/11/16
- 堀内昭利 本日の注目点

東京の二日連続の上げ相場は、欧州で潰された。下げる時は、前週の記憶が強烈なのでスピードがすごく速い。驚いたのが、PPI相場。圧倒的売り人気にドル全面安。137.67まで轟沈。138円台を回復してから、
今度は大口の買いに反転。前週のCPIの思い出が災いとなり、戻り売りが今度は粉砕されることになった。なんてこともなく、1時間半程度で、指標前の139.50まで戻す有様。往って来いとは、よく言ったものだね。これは、ドル円だけでなく、全通貨だった。ユーロも1.05に接近していたのが、失速して、指標前の1.0385に落ちたし。久しぶりにこんな元の木阿弥相場を見せつけられた。ドル売りの最終局面、あくまで短期だけど、に近いのかもしれないね。中期では今週終わってみないと。141円台にすら回帰できなかった事が全てかな。
(2022年11月15日夜中)
「聖職の碑」新田次郎著。講談社。最近、書棚の整理をやっている。それで、古い本で、字が小さいのは、廃棄するか、古本で売るか、にしている。それでも、手放したくない本もあるわけ。そういうのは、新しいのを買って、再読することにした。この本は、40年前に読んだもの。映画では三浦友和主演だったと思う。大正時代に起きた信州駒ヶ岳の小学生たちと先生の37名のうち、11名が亡くなった登山の遭難事故を扱っている。なんともすごいストーリーで、いろいろ考えさせられる。新田次郎氏は、信州生まれで、登山もやる、気象庁につとめていたので、台風などにも詳しい。終わりに取材記がある。それを読むと、著者がどのくらい精力的に調査をして、書き上げたものかよくわかる。八甲田山死の彷徨と同じくらいの力作と言える。座布団5枚。
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