- Home
- 堀内昭利 本日の注目点
- 堀内昭利-本日の注目点(3月24日)
堀内昭利-本日の注目点(3月24日)
- 2023/3/25
- 堀内昭利 本日の注目点

全く、NYは何をやらかすのか予見できないね。特にNYの午後の薄い相場だ。今晩もこの後、NYは何する人ぞ、って感じになるのかなあ。今日、驚いたのはドイツ銀行の株が派手に落ちたことだね。もう、ええ?いくらなんでも飛び火もいいところで、ついていけないね。昔、ドイツ銀行なんて市場商品にほとんど手を出してなかったんだよね。それが、他の欧州の銀行同様に、ウォールストリートに進出してから、というか、かの地で派手に始めて変身した。ありとあらゆる商品がこの25年で作られて、マネーが膨張して、という按配。いずれ沈静化するという私の想定を越して、皆々、弱気満杯で疑心暗鬼。円は、ちょっと派手に踊りまくってしまった印象。ユーロ、こいつ、昼間見ていても10,20ポイントしか動いていないから、視野から遠ざかるんだよね。すると、突然居場所が変わっていたりする。円はまんべんなく動いているから、常に視野に入っているけど、今年のユーロはやりにくい。過熱感満載だったのが、冷や水ぶっかけられたようだ。ポンドは、鉄の1.24台が近くて遠い。(2023年3月24日23時)
「名人」川端康成著。新潮。囲碁の話。不敗の第21世本因坊秀哉が引退戦で初めて負けた。昭和13年とか14年のころの話。囲碁なんてまったくわからないから、読んでいてもついていけなかったのだが、なんとなくイメージ描きながら読んでいった。終わってみれば、なかなかの著書だと思ったね。今は将棋が大騒ぎになっているけど、昔の囲碁はそんな感じだったみたいだ。将棋でも麻雀でも勝負ごとに興味ある人は読むといい。勝負ごとに興味ない人には、向いてない。この作品は、名人の死後10年後に書かれたようだが、その前から用意されていたようだ。当時、川端康成は、新聞社の観戦記者。当時の人たちは新聞の観戦記をよく読んだようで、新聞社にとっては、囲碁とか将棋というのは、相当な大事だったようである。終わりに解説があるけど、それを読むといいと思う。座布団5枚。