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- 堀内昭利-本日の注目点(4月18日)
堀内昭利-本日の注目点(4月18日)
- 2023/4/18
- 堀内昭利 本日の注目点

欧州は、前日のドル高相場を全否定。ってわけで、元の木阿弥。そしたら、今度はNY勢参入から、欧州のドル安を否定ってわけで、何やってんだか、相場はすっかり精彩を欠いてしまって、静かに往来を繰り返している有様。この低迷する相場打開には新規材料が欲しい。それにしても、今年の相場の難易度は高い。
(2023年4月18日22時過ぎ)
「赤星鉄馬 消えた富豪」与那嶺恵著。中央公論。久しぶりに読み応えのある本に当たった。膨大な資料の解読、探索、分析、著者の労力に敬服。ファミリーの系図が載っているのだが、そこをいつでもチェックできるようにして読んだ。彼の父親のお兄さんが、あの有名なカリフォルニアのワイン王。弟の赤星六郎は有名な日本のゴルフの先駆者。どこかで名前を見たことあるなあ。本かゴルフ場で。明治の幕開けから始まるのだが、薩摩の閥のすごさに驚いた。芋ずる式にみんなつながっている。明治の上流階級は、子弟を皆、欧米に留学させているのにも驚いた。ペンシルベニア大のウォートン校の日本人留学生たちの同窓会なんてあったんだなあ、もうびっくり。上流階級の前に、新政府や藩が留学生たちを派遣していた。しかし、私は数えるくらいしかいないのかと思っていた。薩摩閥は、昭和金融恐慌で潰れたが、脈々とその後も継続。長州もそうだったのだろうか。明治政府の懐の深いところは、旧幕派、具体的には会津藩などだが、優秀な人材を次々に登用したことだね。そして、この本は、昭和26年に赤星鉄馬が亡くなるまでが書かれている。生々しい当時の時代の匂いを感じさせてくれる。読んで損はない。当然ながら座布団5枚。
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