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- 堀内昭利-本日の注目点(6月14日)
堀内昭利-本日の注目点(6月14日)
- 2023/6/15
- 堀内昭利 本日の注目点

FOMC相場は迫力がなかった。最後にパウエルが、利下げは2年先の事だろうと述べたのが印象的。年初から、利下げはないと話してきているのだが、最近の世代は、インフレの経験がないので、すぐに収まるものだと思っている。サイクルはデフレ、インフレと循環するので、特に不思議な事でもないのだけど。日本株なんだけど、去年、ニーサの拡充が言われて、今年からやるのだとばかり思っていたら、来年の話だと聞いて、あまりの緩慢さに驚いたものだ。しかし、タイミング悪いなあ。一般大衆がこぞって新ニーサに入ってきたら、待ち構えていた外人衆がこぞって利食いだ、なんてことにならないのか気になるなあ。
(6月14日深夜早朝)
「どんがら」清武英利著。講談社。書評の評価は高い。読者層が決まっているからなのかもしれない。86復活に賭けるトヨタエンジニアたちの物語。若者たちの車離れを取り戻そうと、若者たちにも手の届く値段のスポーツカーをつくるというテーマ。自動車業界にも問題があり、スポーツカーは儲からない、ファミリータイプばかり作って、若者層を無視してきた背景もある。スポーツカーは、高く作ろうと思えば、いくらでもすごいのが作れるのだが、それでは多数の人たちの手に届かない、生産台数は増えない、赤字、もうからない、撤退を繰り返してきた歴史があるらしい。最低200万円からなのだが、私の86は、調べたら400万も払っている。2000台限定のイエローだったせいか、なんでもオプションをつけさせたからそんな値段になったのかもしれない。もう、8年前だ。現在も快調に走っている私の愛車。去年、アップグレードして、2000ccから2400ccまで排気量を増やしたそうだ。あの車を運転していて、一番楽しかったのは、群馬と秩父の峠を走った時かな。物語は、ほとんど実際の話で、富士重工との合作の経緯。スバルの方は、名前が違うようだ。少し、86とは違えているようだ。どちらにしても、生産台数は予想を大きく上回った。後半は、BMWとの合作や、スープラの復活、600万円かららしい。驚いたのが、86にしてもスープラにしても、圧倒的にアメリカでの販売台数が日本国内を上回っている事だね。アメリカ人は好きなんだなあ。車のエンジニアたちっていうのは、皆、スポーツカーをつくることに夢を持っていることを知った。長い年月でいろんな車に乗ったけど、高級車は、乗り心地は良いけど、やっぱり面白さはないよね。国内に多数の86同好会があるらしいが、スポーツカー好きにとっては、座布団50枚ではないだろうか。
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